その肩こり、美容の敵!
西洋医学ではその場所に直接アプローチします。検査をして、薬を使って、場合によっては手術をして。スピード感と的確さに優れた、とても頼もしい方法です。
それに対して、東洋医学は少し違った見方をします。
体の一部だけでなく、生活習慣や食事、心の状態、季節の影響まで含めて、「今、なぜそれが起きているのか?」を考えます。
最近、美容鍼で通ってくださる方の中にも、デスクワークで肩や胸がガチガチに固まっている方が多くいらっしゃいます。
そのような方には、こんなお話をしています。
「お顔に鍼をすると、すぐに血行が良くなってトーンが上がったり、引き締まった感じが出たりします。でも、肩や胸が固まっているままだと、その効果は長続きしにくいんです。
頭や顔に血液を送っているのは、胸や肩、首を通る血管や気の流れです。
だから、顔だけを整えるのではなく、全身のめぐりを整えることが大切なんですよ。」と・・・

体はパーツの集まりではなく、すべてがつながっている。
東洋医学のそんな考え方にふれるたびに、自分の体を「部分」ではなく「全体」で感じてくださる方が増えてきました。
お顔だけでなく、肩や胸、腕や背中の緊張がゆるむと、呼吸が深くなり、目が開き、表情も自然とやわらかくなります。
「肩が軽くなって、顔色も明るくなった気がする」「なんだか呼吸しやすい」
そんなふうにおっしゃってくださる方も少なくありません。

当院は、“顔の美しさ”だけでなく、“体の調和”や“心のゆるみ”も大切にしています。
必要なのは、特別なことではなく、「自分にやさしく整えてあげる時間」かもしれません。

今感じている不調や違和感が、もし「年齢のせいかな」「疲れてるだけかな」と片づけられているなら、東洋医学の視点を少しだけ取り入れてみてください。
それが、ご自身の体と丁寧に向き合う小さなきっかけになるかもしれません。